Malzack Blog

Malzackの書くブログ

長財布と必要なムダ

僕は根っからの文系なので、計算にめっぽう弱い。だから、レジで小銭の端数を処理するのが苦手。うっかりすると財布の小銭入れがいっぱいになってくる。500円玉は平気で2枚になるし、100円玉が5枚以上入っていることなんてザラだ。

f:id:mlzk:20171127101711j:plain

『小さい財布』『薄い財布』が流行っているけど、これは小銭の端数処理が上手な人向けの商品だ。僕の財布にいま入っている小銭の数はきっとおさまらない。

計算が弱いながらも頭をフル回転させることで、なるべく小銭を少なくするような会計はできる。しかし、レジの店員さんの「早くしてよ」の圧力に耐えられない。本当はそんなこと思っていないかもしれないが、そう聞こえる気がするのは僕だけじゃないはずだ。

しかも、その無言のプレッシャーの中で叩き出された僕の計算はたいてい間違う。利口な計算をしたつもりだが、自分の出した小銭がそっくりそのまま帰ってくる。そんな赤面の失敗を何度もしてきた。

誰も並んでいない空いているレジのときでもそれであるから、後ろにひとりでもレジ待ちの人がいたら、すぐ紙幣に逃げる。541円のうちの「41円」ならなんとか出せる程度だが、それでもうまく硬貨がつかめずに数秒たつともう諦めてしまう。577円というお会計のときに、「32円」を出して55円のお釣りをもらうというような計算は瞬時にはできない。いまこうやって文字を打ちながらも、本当に計算があっているか自信がない。

f:id:mlzk:20171127100655j:plain

というわけで愛用しているのが、イルビゾンテの長財布だ。これなら出すチャンスを失った小銭がたっぷり入るし、紙幣を折り曲げなくていい。「男なら長財布。ズボンのポケットなんかに入れるなよ」という松浦弥太郎の教えをけなげに守っている。

世界では電子決済が流行っているようだ。どっかの国では、割り勘の会計も誰かひとりが立て替え払いし、ほかの人が自分の負担金額を振り込むようだ。そう考えると、もはや長財布は過去の産物になりつつのかもしれない。

しかし、アナログの決済も悪くない。「ごめん、私大きいのしか持っていない」「じゃあ、今度また集まってそのときはちょっと多く出してよ」なんてやりとりも好きだし、「じゃあジャンケンで勝った人だけ2000円で、それ以外の人は3000円ね」というのも好きだ。これがすべて電子決済だったらなんとも味気ない。

効率化はひとびとを便利にするが、非効率がひとびとを豊かにするときもある。必要なムダもあるのだ。

僕の財布に溜まった小銭は、単なるムダなのかもしれないが。

プライバシーポリシー
© 2014 - 2018 Malzack