Malzack Blog

— 丸山和訓のブログ —

食生活で治せないもの

You are what you eat.

「あなたは食べたものでできている」という言葉がある。人が不健康になったときに、まず疑うのが食生活である。そして、まず改善を試みるのが一定の食べ物を摂り続けるという行動だ。

僕は以前に健康食品を取り扱う仕事をしていた。そこで感じたのは、食べ物で体調が改善する人と、改善しない人がいる。改善しない人はまた別の食材に手を出す。青い鳥症候群よろしく色々な健康食品を試す。

特定の食材でトラブルが和らいだとする。しかし、ということは生涯その食品を摂り続けなければならない。それは普通に考えて、ちょっとおかしくないか。

日本も昔は栄養失調が多い時代があった。病に伏したときは「栄養があるものを食べなさい」という教えがあった。栄養不足がカラダを衰弱させていたからだ。ところが今は飽食の時代である。今は「具合が悪いときには無理して食べない」というのが常識だ。栄養不足というのは、ほとんどの場合ない。

テキサスで106歳まで長生きしているおあばちゃんがいる。彼女の食生活はドクターペッパーを毎日3本飲むというもの。それを60年以上続けている。ドクターペッパーは砂糖がたくさん入っている。現在の栄養学の常識からすれば、それは不健康極まりないものである。しかし、彼女は言う。

今までに何人もの医者に「ドクターペッパーを飲むのを止めなさい」って言われたわ。でも、そう言った彼らのほうが先に逝っちゃったわ。

「You are what you eat.」。これは毎日ファストフードやスイーツを食べてメタボリックになった人を揶揄する言葉である。すべての不調が食べ物で治せるという意味ではない。カラダがタフなら、ドクターペッパーを飲み続けても健康な人もいる。

僕が考えるに、不調の原因が食べ物にある場合、食べ物で改善する。つまり、カラダに合っていない食材をやめること、または別の食材に置き換えることで改善する。しかし、食べ物に原因がない不調が特定の食材で抜本的に改善することは、あまりない。さまざまな健康食品が流行っては消えるなか、不健康な人がいなくならないのは、食べ物が原因でないトラブルが多いからだと思う。

カラダそのものに歪みや緊張があって、それが胃腸の機能を制限しているのなら、どんな食べ物を摂り続けようと胃腸は弱いままだ。

健康的な食生活を目指すのを否定するつもりはありませんが、その健康にかける情熱の一部を、自分のカラダの構造にも向けてほしいのです。

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