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坂本龍一のビートのない曲『hibari』が圧倒的に美しい

リラックスしたいときに聴くのは、坂本龍一の『out of noise』というアルバムに入っている『hibari』という楽曲。疲れているときに部屋で聴いたり、リラックスしたい移動中に聴いたり、心を落ち着けるための聴くサプリメント。今回はこの圧倒的に静かで美しい曲を紹介する。

この曲には『Aパート→Bパート→サビ』のような一般的な曲展開がない。あるのは一つのフレーズだけ。一つのフレーズがひたすらに輪唱のように左右のスピーカーから交互に流れ続ける。フレーズがひとつだけしかないミニマルな音楽。

流れ続ける美しいフレーズには、ビートもない。いわゆる「1.2.3.4」のリズムがないのだ。静かな水面に落とした雫が波紋を広げるように、不規則にふわふわとフレーズが続いていく。

ビートがある音楽を聴くときは、無意識にうちに音が来るタイミングを予想している。予想したタイミングと実際に流れる音がピッタリ合うので気持ち良く感じるのだ。だが、この『hibari』にはビートがないので、音がいつ来るか予想ができない。これが『ゆらぎ』を生みます。『心地よいズレ』と呼んでもいいだろう。このズレが凝り固まった体や心の緊張をジワジワと取り除いてくれるんだ。

この曲は時間としては長い。ただ、時間を感じさせない。長いとも感じないし、短いとも感じない。そんな不思議な感覚。ゆっくりと体を芯を揺らしてくれて、気がつくと9分間経っていてスッキリ。天才・坂本龍一が作った『hibari』は、今までの音楽の常識を超えた究極とも言えるリラクゼーション楽曲だ。
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