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Malzack Blog

引き算の美学を追求するミニマリスト

坂本龍一のビートのない曲『hibari』が圧倒的に美しい

MinimalLife

リラックスしたいときに聴くのは、坂本龍一の『out of noise』というアルバムに入っている『hibari』という楽曲。疲れているときに部屋で聴いたり、リラックスしたい移動中に聴いたり、心を落ち着けるための聴くサプリメント。今回はこの圧倒的に静かで美しい曲を紹介していきます。

この曲には『Aパート→Bパート→サビ』のような一般的な曲展開がありません。あるのは一つのフレーズだけ。一つのフレーズがひたすらに輪唱のように左右のスピーカーから交互に流れ続ける。フレーズがひとつだけしかないミニマルな音楽。

流れ続ける美しいフレーズには、ビートがありません。いわゆる「1.2.3.4」のリズムがないのです。静かな水面に落とした雫が波紋を広げるように、不規則にふわふわとフレーズが続いていきます。

ビートがある音楽を聴くときは、無意識にうちに音が来るタイミングを予想しています。予想したタイミングと実際に流れる音がピッタリ合うので気持ち良く感じるのです。ですが、この『hibari』にはビートがないので、音がいつ来るか予想ができません。これが『ゆらぎ』を生みます。『心地よいズレ』と呼んでもいいでしょう。このズレが凝り固まった体や心の緊張をジワジワと取り除いてくれます。

この曲は長いです。ただ、時間を感じさせません。長いとも感じないし、短いとも感じない。そんな不思議な感覚。ゆっくりと体を芯を揺らしてくれて、気がつくと9分間経っていてスッキリ。天才・坂本龍一が作った『hibari』は、今までの音楽の常識を超えた究極とも言えるリラクゼーション楽曲です。

© 2014 Malzack