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ミニマリストになっても幸せになんかなれない

「ミニマリストになると幸せになる」とか「性格が良くなる」とかはウソだ。

ミニマリズムはその人の価値観や美意識であって、決して高尚なライフスタイルではない。ミニマリストの中でも、イイ奴もいれば、イヤな奴もいる。幸せな人もいれば、そうでない人もいる。スティーブ・ジョブズだって穏やかな性格ではなかった。

モノを減らすと、今まで抱えていたストレスが少なくなって、爽快な気分が味わえる。そして、脳内にアドレナリンが出てハイテンションになってしまい、人生のすべてが好転したかのように勘違いしてしまう。しかしそれは幻想である。

『ミニマリスト』なんてライフスタイルのジャンルのひとつでしかない。音楽にロック、ポップス、ジャズなどのジャンルがあるのと一緒。どのジャンルが優れているかなんて論争は不毛である。でも、ただ自分が好きなだけであれば誰も干渉しないけど、ミニマリストは『幸せ』とかを持ち出すから厄介なんじゃないかな。「持ち物が多すぎるとストレスになる」というのは断言できるけど、モノを減らすだけですべてが解決するなんて、おかしい。

持ち物を通して、自己を見つめる方法は『断捨離』である。やましたひでこさんが提唱した優れたメソッドだ。精神論をつきつめたいなら、断捨離をおすすめする。断捨離をする人は『ダンシャリアン』と呼ばれているが、そちらのほうが高尚なライフスタイルである。断捨離はヨガ哲学にもつながっており、ただ減らすだけより随分と勉強になる。持ち物を減らすためのライフハックや、便利アイテムを調べるくらいなら、いますぐ断捨離の本を買って読んだほうがいい。ミニマリストと断捨離をごっちゃにしないほうがいい。

僕はミニマリストだ。朝は眠いし、悪口も言うし、イヤなこともある。でも、装飾を最小限にしたライフスタイルがかっこいいと思って、この生活を選択している。持ち物もファッションも考え方も、僕の美学はミニマリズムなのだ。幸せになれるからじゃない。そして、こんな嫌味たっぷりの記事を書く、イヤな奴なのだ。
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