Malzack Blog

Malzackの書くブログ

Apple Watchはテクノロジー依存を脱却するデバイスだ

iPhoneは究極の寄り道デバイスだ。

本を読んでいた。そんなとき、LINEのメッセージ通知でiPhoneが震える。iPhoneを手に取る。LINEでメッセージを送る。すぐに既読になる。返信があるかと思い少し待ち構える。あれ、すぐに返信がこない。仕方ないからゲームをやる。ゲームをはじめたら、画面上部にメッセージのお知らせが。ゲーム中なので通知をスルー。ちょっと待って、このステージが終わったら返信するから。ゲームのキリのよいところで、やっと返信。そうだ、思い出した。欲しかったシャツを調べなきゃ。Safariで検索。楽天で商品がヒット。もっと安く買えないかとAmazonも調べてみる。ショッピングサイトのレビューだけでは信用できないので、ブログも検索しよう。ブロガーの商品レビュー記事を読んでたら、他の記事も気になってきた。

あれ、何してたんだっけ。そうだ。本を読んでいたんだった。

このような寄り道でムダな時間を過ごしていないだろうか。コミュニケーションも、ゲームも、検索も、不必要だとは言わない。でも、マルチタスクで行うことで、すべてが中途半端になる。しかも、思いついたままに動いている、著しく思考が低下している状態だ。その様子は、まるでエサを求めてボタンを押し続ける、実験のラットのようである。

Apple Watchの開発ストーリーをご存知だろうか。実はApple Watchはテクノロジー依存を解消する目的で作られている。

スマートフォンが、みんなの人生をダメにしている、ということだ。誰もが経験したことがあるように、アイヴ、リンチ、ダイ、そしてすべてのアップルの社員は、みな電話の着信音に支配されている。うるさい通知のリストを、絶え間なく確認しなければいけないからだ。「わたしたちはいまのテクノロジーによって、つながり過ぎています」とリンチは言う。「誰もがスマートフォンをもっていて、スクリーンを終始見ているのです」。そこで彼らは、夕食の席でもスマートフォンに夢中になったり、電話が鳴ったり震えたりするたびに無意識にポケットの中に手を突っ込んでしまうような人々に目を向けた。
iPhoneよ、さらば──ジョブズなきアップルの「Apple Watch」開発ストーリー « WIRED.jp

自分たちでiPhoneを作っておいて、まさしくマッチポンプではあるが、Apple Watchユーザーとして言えることは、この開発ストーリーの目的は達成されているということだ。

Apple Watchは良い意味で、できることが少ないデバイスだ。通知がきても、それがさして重要でないと判断できれば、すぐに元々やっていた作業に戻ることができる。これがiPhoneだとなんでもできてしまう。ゲームや検索の誘惑についつい身を投じてしまう。

Apple Watchを着けていると、ハイテクなことをしていると思われることが多いのだが、実はそんなことはない。より、アナログの時間を獲得するためのデバイスなのだ。

プライバシーポリシー
© 2014 Malzack