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『マズローの欲求段階説』に当てはめてモノを捨てていく方法

書籍『アウトプットのスイッチ』では、心理学者であるマズローの"欲求段階説"を用いて世の中のニーズを説明している。この欲求段階はおもに5つに分けられ、欲求が満たされると次の段階の欲求に進むとされている。

  1. 生理的欲求
  2. 安全の欲求
  3. 所属の欲求
  4. 承認の欲求
  5. 自己実現の欲求

集団に帰属したいという「第三段階 所属の欲求」はとうの昔に満たされ、みんなと同じモノを所有して安心したいという人は少なくなりました。高価なブランド品を身につけて一目置かれたい、「いいね」「うらやましい」と言われたいという「 第四段階 承認の欲求」も、ようやく卒業 です。そこでマズローが言う「第五段階 自己実現の欲求」に入ったわけですが、これは、あるべき自分になりたいという欲求です。大切なのは、「人から賞賛されるかどうか」ではなく、「自分がどうあるか」。
アウトプットのスイッチ

今のモノを減らすブームの根底にも、この欲求の変化があるのだと思う。「自分がどうあるか」の第五段階に、世の中が進化しているのだ。

最近ではモノそのものを否定する人が増えてきた。しかし、そういった人の話をよく聞いてみると、単に第三段階、第四段階からの卒業について語っていることが多い。

自分が第五段階に進んで、第三段階、第四段階のモノを捨てまくったからといって、「モノが少ないほうが豊かである」と結論づけるのは早計だ。そこに矛盾があるのはホームレスの人を見れば明らかだ。

モノにも第五段階があると考えている。そして、第五段階のモノは自己実現を助けてくれると思っている。だから、モノは必要だ。

ここで話を、捨てる技術に移す。

「どうやったらモノを減らせますか?」という質問をいただくことが多いので、この欲求段階説を用いたおもしろい方法を考えてみた。マズローの欲求段階説に当てはめて、モノを分類していくのだ。

第一段階の生理的欲求は、動物全般に当てはまる大前提なので割愛する。

さて、まずは第二段階の"安全の欲求"で買ったモノだ。ここでは、緊急時の備蓄という意味ではなく、お金を使うことに躊躇して、納得しないまま買ってしまった安いモノをそう呼ぶことにする。「本当はコレがほしい。でもお金がもったいないからコレにしよう」という考えは、第五段階よりも第二段階を優先させている。つまり、自己実現よりも、金銭的な安心を優先しているのだ。「100円ショップのモノで十分」と心から思うのならいいですが、そこにわずかな不満があるのなら「第二段階のモノ」に分類しよう。

次に第三段階、"所属の欲求"のモノ。欲求の進化は時代の流れだけでなく、年齢に伴う部分もある。小学校から続く学生時代はこの第三段階の欲求に支配されていると言えるだろう。「とにかく周りと一緒でありたい」という気持ちが強い時代だ。捨てられないモノの中でも、特に「思い出があって捨てられない」というモノは、この第三段階に属する場合が多いのではないだろうか。薄情だが、思い出にとらわれず、単に「第三段階のモノ」と捉えよう。

最後に第四段階、"承認の欲求"だ。社会人になって給与を稼ぐようになってから加速する欲求だ。学生時代に買ったブランド品もその頃にはありきたりなモノに感じられ、さらに高価なハイブランドの商品や限定バージョンが欲しくなっていく。この欲求で買ったモノは、「古い」「ダサい」と周りからの評価が低くなったときに、途端に持ち歩くのが恥ずかしくなる。つぎ込んだお金が帰ってこないのは悲しいが、これらは「第四段階のモノ」で、自己実現にはつながらないと知ろう。

第二段階、第三段階、第四段階。
捨てられないモノがあるなら、一度この3つに分類してみてはいかがだろうか。欲求段階が下層で、自己実現につながらないモノであるとわかれば、捨てる勇気が出てくるかもしれない。

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