読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

Malzack Blog

引き算の美学を追求するミニマリスト

「序破急」のほうがおもしろい

大学を卒業。社会人になって家族も作って、ゆくゆくは子供や孫に見守られて死んでいく。そんな王道の生き方よりも、波乱万丈の人生のほうが魅力的だ。すべてを投げ捨てて転職して、その事業が成功した矢先に急死する。そんな人生のほうがいい。

文章における王道とは何か。それは「起承転結」であろう。当たり障りのない文章を書くためには格好のフォーマットで、いかにも王道の文章が書ける。「こんにちは、Malzackです。最近は靴磨きにハマっています。そこで今回はお気に入りのアイテムを紹介します。実はアイテムを選ぶ基準にはコツがあります。みなさんもこれを参考に選んでみてください」みたいに書ける。持ち物のレビュー記事を書くときには、こういうフォーマットはわかりやすい。

「起承転結」が王道なのに対して、「序破急」という書き方は波乱万丈だ。起承転結の4部構成よりも少ない3部構成で、ジェットコースターに乗ったかのような急展開な仕上がりになる。参考になるのが新聞各社の夕刊のコラムで、私はこれが大好物だ。冒頭の「序」の書き出しで「おや、何について書かれた内容なんだろ」と焦らしておいて、いきなり本題に入る「破」がくる。「なんだ、そういう内容か」と思ったら、「急」に結論がきて終わる。途切れたかのように突然に終わる文章には、俳句のような余韻が残る。夕刊の限られた文字数のなかでのコラムは、まさに芸術だ。

「起承転結」と「序破急」を擬人化して闘わせたとしたら、「序破急」の圧勝だろう。起承転結は特に後半部分が弱い。「転ぶ」「結ぶ」と頼りない。それに比べて序破急の「破急」の部分は「破る」「急ぐ」と勢いが凄まじい。「起承転結」など、小指一本で倒せるはずだ。

波乱万丈の人生を歩むには勇気がいるが、文章だけは「序破急」を意識して、アグレッシブにいきたいものだ。

プライバシーポリシー
© 2014 Malzack