Malzack Blog

引き算の美学を追求するミニマリスト

持ち物を減らしたいなら「貧乏入門」を何回も読むといい

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持ち物を減らしたい。オススメの本は何ですか。

もし、このような質問をされたなら「貧乏入門」を迷いなく紹介する。シブヤ大学で行った「ミニマルで豊かな暮らし」の講演の冒頭でも、実際にこの本を引用したくらいだ。

持ち物の所有は、心のノイズになる。だから、持ち物を減らせばサクサクとした自分になる。この根底となる理屈を、仏道の言葉で丁寧に説明しているのがこの書籍だ。心の動きをベースにしているので、そこにモノの否定はない。

仏道では、すべての欲望が苦であると説く。しかし、湧き上がってしまった欲をどのように解消するかも重要で、その方法は大きく3つに分けられると書かれている。

  • 実現する
  • 置き換える
  • 抑圧する

お酒を飲むことで「置き換える」ような行為は一時的に欲望を忘れることができるが、結局は思い出して再び苦しむことになる。ひたすら我慢して「抑圧する」のも、みじめな苦しみを増大させてしまう。欲望を持った時点で仏道的には負け戦なのだから、「実現する」のが後腐れない解消の方法だ。本当は欲しいのに安いモノで我慢する「節約」は、貧乏入門では「お金に支配されている」と烙印が押されている。

この本が出版されたのは2009年だ。持ち物を減らす人が増えてたくさんの類似本が発売されたが、「貧乏入門」を超える内容は書かれていない。持ち物を減らす意味、モノとカネを捉える正しい視点が的確に表されている書籍である。実際に読んだ人には分かると思うが、このブログも貧乏入門に多大に影響されている。

さて、なんでこんな記事を書いたかというと、この本から離れるからだ。2010年に買ってから、何回も何回も繰り返し読んできた。持ち物を減らしたい人は、同じように何回も読むことをオススメする。しかし、本の内容が血肉として身についた今、感謝して処分することにした。守破離という言葉がある通り、次のステップに進むときが来たのだ。

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