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グーチョキパー理論

前職でロールプレイングコンテストなるものを運営していた。接客販売の技術をロールプレイ方式で順位づけする、なんとも「上から目線」のイベントだ。僕は運営する側なので気楽なもんだったが、やらされる販売員側の緊張は計り知れない。命じられた仕事とはいえ、心の中で「緊張させてごめんなさい」と懺悔を繰り返し唱えていた。

僕は人のカラダを扱う仕事をしている。「ココロとカラダのつながり」には、ずっと前から興味を持っていた。サラリーマンだった頃もそのことばかりを考える始末で、ロールプレイングの観察をしながら緊張しやすい人と緊張しにくい人を分析していた。

人の感情は、表情や仕草にあらわれる。そして、それはジャンケンで置き換えてみるとおもしろい。

すごく緊張している人はジャンケンの「グー」に見える。頭を締め付けているような印象で、重心はズーンと真下におりている。自分の殻に閉じこもっている状態で、視野が狭い。耳もふさぎがちなので、話しかけると「えっ?」と聞き返してくる。無表情で呼吸がまったく聞こえない様は、まるで岩のようだ。

誰でも緊張すると「グー」になる。しかし、人によっては自分で「グー」の状態から脱しようとする。

「チョキ」の人は、カラダを直線的に横や縦に動かす。表情は眉間に力が集まって、ちょっと怖い。フンフンとした呼吸は、例えるなら試合直前のボクサーみたいな感じだ。緊張をごまかすように早口でしゃべるようなタイプも「チョキ」に分類している。お笑い芸人が先輩にいじられたときの「ちょっと待ってくださいよー!」は、完全にチョキだ。発言も声色もチョキだし、半身になって手を前に出すあの感じは、チョキ以外のなにものでもない。

最後に「パー」である。「パー」の人はわかりやすい。表情はやわらかく、眉毛が上にひらいている感じ。呼吸はゆったりしている。両手をひらくような仕草をするのも「パー」の人の特徴だ。緊張レベルはもっとも低いが、せわしない「チョキ」の人から「ノロマ」という不名誉なレッテルを貼られることもある。

このグーチョキパー理論を使って、身の回りの人や自分自身を観察してみてほしい。「おっ、グーとチョキが戦っている」なんてこともあって、意外とおもしろい。

緊張しやすくて困っている人は、まず自分が「グー」になっていることに気づこう。そして「パー」になるように意識しよう。「パーになれ!」なんていうと、アントニオ猪木みたいでアレですけど。
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