Malzack Blog

Malzackの書くブログ

坊主デビュー

人生で一番、髪が短い。その長さは6ミリほどだ。世間では一般的にこのベリーベリーショートの状態を「坊主」と呼ぶ。

熱心な読者ならご存知のとおり、僕は髪の毛を伸ばしていた。オフ会に参加した人は、髪を後ろでお団子に結ぶ「マンバン」をしているのを見かけたはずだ。1ヶ月前の記事では、今後さらにマンバンを完成させる想いを綴った。

しかし、部屋に抜け落ちた自分の長い髪の毛を掃除することに徐々に疲れてきた。髪の毛を拾ってゴミ箱に捨てるたび、掃除機で吸い取るたびに、「なんでこんな長いねん」とひとりでツッコミをいれていた。

そんなときにAmazonプライムビデオでドラマ「SPEC」を観たのが、いけなかった。

加瀬亮は大好きな役者で、映画「それでもボクはやってない」を観てから一気にファンになった。ショートヘアも似合う彼だが、SPECでは思いきった坊主にしている。これが、とてもかっこいいのだ。ドラマの内容よりも、髪型ばかりが気になる。「へぇ、横から見てもかっこいいな」とそんなことばかり考えていた。マンバンを目指していたはずが、真逆といっていい坊主にしたくなってきた。加瀬亮が僕に及ぼす影響力はすごい。

そんな想いがつのり、そして爆発し、僕は衝動的に美容院にでかけた。そして、加瀬亮のSPECの写真を美容師さんに見せて告げる。これくらいの坊主にしてください。

美容師さんには「もったいないですね」「後悔しませんか?」「ホントに後悔しませんか?」と何度か引き止められた。しかし、決意は揺るがない。そしてその30分後には、僕は散髪ならぬ断髪に近い変化を遂げた。

断髪したあと、1時間くらい経つと後悔してきた。妙にさっぱりし過ぎた感が否めない。SPECを観て感じたワイルドさはそこにはなく、「珍念」というあだ名がしっくりくる感じだ。作務衣を着て、箒を持たせたら絶対に似合うという確信がある。

服装がシンプルなのが余計よくない。無地のモノトーンファッションに坊主ヘアが乗っかるとアクセントがまったくない。グレーのロングTシャツに黒のスウェットパンツがいつもの出で立ちなのだが、それに坊主を組み合わせると、よくいえばプリズンブレイクの囚人のようだ。しかし、どちらかといえば網走刑務所の高倉健に近い。試しに白のワイシャツを着てみたら、今度は高校球児に早変わりした。練習不足なのか日焼けはしていない。

しばらく経ってくると、もしかして加瀬亮は顔が良いから坊主でもかっこよく見えるんじゃないか、という当たり前のことに気がついてきた。そもそも、顔面のSPECが彼と僕では違うのだ。

今思えば、美容師さんの引き止め方が甘い。どうしてもっと強く止めてくれなかったのだ。あともう一回「後悔しませんか?」と言ってくれたら、「あなたは薄顔すぎるので坊主はやめといたほうがいい」と素直なアドバイスをしてくれたら。

今回の教訓は2つ。後悔先に立たず。人のせいにするのはやめましょう。
プライバシーポリシー
© 2014 Malzack