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坂本屋のカツ丼@西荻窪ウォーカー

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一見何の変哲もない定食屋さん。だけどいつも必ず行列ができている。そんな謎のお店が西荻窪の『坂本屋』だ。

いったい何がそんなに魅力的なのか。インターネットで調べてみると、この『坂本屋』はカツ丼がバツグンに美味しいらしい。近所にこんな有名なお店があるなんて知らなかった。

毎日と言っていいほどこの行列を眺めていると、一度は食べないと気が済まなくなる。かといって並ぶのはイヤなので、その日は11時40分くらいに到着した。12時になるとお昼休みの勤め人がこぞって来ると予想し、少し早めの時間を狙ったきたのだ。しかし僕の浅はかな作戦を見透かすかのように、すでに5人くらい並んでいた。すごいなー、坂本さん。

10分ほど待ってやっとお店の中に案内される。やや予定時間が狂ってしまったが、このカツ丼を美味しく食べるために胃袋は前日入りで準備してきた。コンディションは完璧だ。

テーブルに着き早速カツ丼を注文。店内にはテレビがあり、雰囲気は昭和チックである。坂上忍が眉を八の字にして何かを喋っているが、内容はまったく入ってこない。こっちはカツ丼に全神経を集中させているのだ。精神統一をし、神様に感謝のお祈りをしていると、お待ちかねのカツ丼が登場。

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美味しそうな見た目であることは間違いないが、普通のカツ丼に見えなくもない。しかし、一口食べたときにその破壊力に気づいた。

なるほど。味は濃いけど、タレが程よく少なめでベチャベチャしていない。なので、カツのサクサク感も残っているし、ご飯もふっくら楽しめる。味わいもちろん最高だが、バランスが秀逸なのだ。カツ丼を構成するすべての食材の良さがしっかり保たれている。アベンジャーズよろしく、全員が主役級なのだ。

カツ丼といえば、昭和の刑事ドラマを思い出す。取り調べ室で刑事が犯人にカツ丼を食べさせ、「お前にもおふくろさんがいるだろ」と情を煽って自供させるのだ。この自白させるテクニックはコテコテすぎて、もちろん現代では使えない。しかし、これが坂本屋のカツ丼なら効果があると断言できる。無実の人だってあまりの美味しさに、「すいません、私がやりました」と言ってしまうレベルである。それだけのパワーがこのカツ丼にはある。だから、悪用はしないように。

そんなくだらないことを考えていたら、和服を着た初老の男性が入ってきて僕の隣の席に座った。背は高めで肩幅はがっちりと広い。サイドにはメッシュのように生えている白髪。「いつものカツ丼をひとついただきたい」と初老の和服が言う。どこかで見たことあるなぁ、と思っていたそのとき、脳に電流が走った。

あっ、海原雄山だ。やっぱりこの店は食通をもうならせる美味しいお店なんですね。西荻窪にこられる方は是非どうぞ。
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