Malzack Blog

— 丸山和訓のブログ —

aiko愛

高校の頃ギターをはじめたのをきっかけに、洋楽の良さを知った。海外のエッジのきいたハードロックに衝撃を受けた。

それ以来、聴くのはもっぱら洋楽の人生だった。ロック、ポップス、ジャズと聴く音楽の幅は広くなったが、日本の楽曲はまったくと言っていいほど聴かなかった。特にJ-POPは。「J-POPはダサい」と心のどこかでバカにしてきたのかもしれない。

ところが齢36にして、aikoに夢中になった。これは人生の転機といっても過言ではない。洋楽一色だった音楽の趣味が、aiko一色になったのだ。それはもう、恋心に近い感じで好きなのである。

まずは歌声がいい。軽やかなトーンなのに、ツンツンしない丸みのある声。その声色を聴いているだけでウットリする。

楽曲もいい。アーティストは芸術家という意味だが、aikoの作り出す曲はまさに芸術の域。やや複雑なメロディーもaikoの手にかかればカジュアルな仕上がりになる。それをケンケンパのように簡単に歌いこなしてしまうaiko。

聞くところによると、aikoファンは女性が多いらしい。ライブ会場に来ているのもほとんどが女性のようだ。確かに歌詞は基本的に女性の心情を綴ったものなので、女性の共感を得やすいのだと思う。たとえば『キラキラ』の歌詞はこうだ。

待ってるねいつまでも
今日は遅くなるんでしょう?
一人寂しくない様に
ヘッドフォンで音楽聴いてるね

− 中略 −

羽が生えたことも 深爪した事も
シルバーリングが黒くなった事
帰ってきたら話すね
その前にこの世がなくなっちゃってたら
風になってでもあなたを待ってる

男性目線からすれば、パートナーがヘッドフォンで音楽を聴きながら、深爪したことを話そうと待ち構えているのは面倒に感じるかもしれない。「疲れて帰ってきているんだから、そんな些細なことは聴きたくない。早く寝かせてくれ」と、そう思うに違いない。

しかし男性諸君よ、待ってくれ。aikoがそこまでして話したいことなのだから、ちゃんと意味があるのだ。深爪はあなたが思うよりもかなりの重症だと思うし、シルバーリングは多分、突然変異のように急に真っ黒になってしまったのだと思う。さっきまで銀色だったリングが、まばたきしている間に黒に変わってしまったら、あなたも誰かに話したいはずだ。

なにしろ、この世がなくなったら風になってでも待って話したいことなのだ。羽が生えたのも、理解に苦しむことはない。aikoが生えたと言ったら、生えたのだ。ちゃんと聞いてあげればいいのだ。

ぜひ男性にもaikoを聴いてほしい。そこに共感はないかもしれないが、慈愛を感じることはできるはずだ。

音楽は日常をドラマにする。日常の「普通のこと」が、「特別なこと」に変わる。それを教えてくれたのはaikoだ。感謝の気持ちをこめて、iTunesでどっさりとaikoの楽曲を購入した。ミュージックビデオがiTunesで売っていないのが残念だ。ライブ行きたいなー。

ちなみに『キラキラ』はもっと深い意味がありますね。長い間待っている悲恋の歌かと。aikoのファンの方々に事前にお詫び申し上げますが、僕もあなた方と同じく一ファンでございます。

aikoをApple Musicで

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