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セラピスト・丸山和訓のブログ

5グラムタッチで得られる作用

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大きな力を加えれば、大きな効果が得られる。これは、ときとして間違いです。

例えば、手首をつかまれて、勢いよく腕を引っぱられたとき、腕は強く収縮します。強い誘導に対して、防御しようとするからです。作用反作用の法則と言ってもよいかもしれません。

クレニオ・セイクラル・セラピーは、ごく弱い力を使います。それは、「5グラムタッチ」とも呼ばれます。ちょうど100円玉の重さと同じくらいの圧です。手の甲に乗せてみると体感できますが、本当に軽い圧です。

からだは触れるだけでゆるむ」と、以前の記事にも書きました。触れるだけでも、組織の緊張を解放することはできるのですが、からだにトラブルを抱えているクライアントさんには、もうすこし積極的なテクニックが必要なときがあります。

そんなときに有効なのが、「ごく弱い力を長い時間をかけて加える」ということです。からだが防御しない、むしろ歓迎してもらえるような優しいタッチを使うことで、組織は安心して、窮屈な状態から、くつろげる状態へ誘導されるのです。さっき、作用反作用の法則と書きましたが、「反作用がギリギリ発生しない、作用の力」とも表現できます。その分、長めの時間が必要になります。

また、クレニオ・セイクラル・セラピーが弱い力を使う理由は、「弱い力でしか整えることができない」領域を取り扱っているからでもあります。クレニオ・セイクラル・セラピーは、全身の「膜」や頭蓋骨の内側の「膜」を整えるのが大きな特徴です。背骨をバキッとやるようなテクニックがそもそも使えない場所なのです。

弱い力でしか整えられない場所を、必要最低限の圧で整える。僕はこれに美学を感じています。反面、華々しいテクニックはないので、「地味だよね」と感じる人もいるんでしょうけど。

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