丸山和訓のマニアックな話

丸山和訓のブログ

YouTubeが危険なことになっている

YouTubeで顔を晒すと、容赦なく悪口が書き込まれる。

僕はコメント欄をオフにしているのでそんなことはないけれど、他の人の動画でそんなコメントを見るだけでも、こころが痛む。

InstagramでもTwitterでも、いいねボタンしかない。でもYouTubeには低評価ボタンがある。自分の気に食わない人や発言、自分の基準でおもしろくないと思う動画、それらにネガティブな評価を突きつけることができる。

「ユーチューバーは批判に晒されるのを覚悟しなくてはいけない」そんな文化が広がっている。そういう思いをしたくない人は尻込みしてしまう。このままでは良識のある発信者が減り、炎上耐性のある人のウケを狙っただけのコンテンツばかりが残ってしまう。(現状もほぼそうなっている)

『es』 というドイツ映画がある。一般人に看守と囚人の役を与えて監獄暮らしをさせる実験で、看守役の人は次第に本気で「自分に権威がある」と信じるようになり、最終的に暴力的な振る舞いをするようになる。そんなゾッとする物語である。

テレビの前で文句を言ってきた人が、テレビのなかの人に直接不機嫌をぶつけられるようになったのがYouTubeだ。コメント欄を閉じるだけで「批判する権利を奪われた!」と視聴者から文句が入る。

YouTubeが危険な領域に入ってきた。ただの視聴者に、発信者を貶める権利を与えてはいけない。『es』の看守役のように、「わたしは他人を評価する側の人間である」と信じ切ってしまうようになる。そんな偉い身分じゃないのにさ。

みなさんも危険だと思いませんか?

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