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「呼吸のあるストレッチがヨガ」という間違い

「ストレッチとヨガの違いはなんですか?」

「それは、呼吸があるかどうかです」

という話の流れがヨガあるあるなんだが、個人的には「うーん」と首を傾げている。ストレッチしている人だって、別に無呼吸でやっているわけではない。ちゃんと呼吸をしているはずである。

「呼吸の有無ではなく、呼吸に意識を向けるかどうかです」

そう返すヨガ経験者が多そうだが、では、呼吸を意識しながらストレッチをすれば全部ヨガになるかといえば、そうではないだろう。

もちろん呼吸というのはとても大事で、オートマチックに活動する自律神経を、意識的にコントロールできる入り口である。なので、「呼吸に意識を向けるかどうか」という説明は初心者にヨガをわかってもらうための取っかかりとしてはいい。

しかしながら、ストレッチとヨガの違いは呼吸だけではない。

ヨガの強みは、中枢神経(脳と脊髄)系と内分泌系の活性化である。そのためのメカニカルな技術が、バンダとチャクラである。

バンダとは会陰、下腹部、喉を引き締めること。そうすることで、背骨がまっすぐになり脳と脊髄のまわりを循環する脳脊髄液の流れがよくなる。

チャクラとは人間の内分泌系のある箇所である。筋肉にアプローチするのがストレッチ、チャクラに刺激がいくようにポーズをとっていく(筋肉も自然にストレッチされる)のがヨガである。

つまりヨガとは、ストレッチに、呼吸、バンダ、チャクラを加えたもの。それによって、筋肉、骨格、自律神経、中枢神経、内分泌系が整えられるのだ。

「呼吸の有無」というほうがわかりやすいが、ふんわりと説明するよりも、こうやってメカニカルに説明したほうがヨガに信頼がおけるというものだ。

もちろんヨガは、メカニカルな部分だけではなく、哲学やエネルギー的な概念もあって、そこがおもしろいのだが、まずは現実的な話をしっかり理解するのがいい。この理解があれば、「ヨガに向いてない」と思ってしまう人も「ヨガをがんばろう」と思えるのではないだろうか。

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